Works by

Ren's blog

@rennnosuke_rk 技術ブログです

【React Native/Expo】Google Oauth認証で認証後リダイレクトを行う

f:id:rennnosukesann:20190101154829p:plain:w500

前回の記事では、Expoを使用して作成したReact NativeアプリにGoogleOAuth認証を実装しました。

rennnosukesann.hatenablog.com

今回はその認証後にリダイレクト先URLを設定し、リダイレクト先にログインユーザの情報にアクセスするためのトークンを渡す手順について書いていきます。

WebクライアントIDの作成

認証後にリダイレクト可能なエンドポイントを設定するため、WebクライアントIDを作成します。

下記Google認証設定のページに遷移し、「認証情報の作成」ボタンをクリックします。

console.developers.google.com

f:id:rennnosukesann:20190102181936p:plain

ボタンをクリックすると作成したい認証情報のメニューが表示されるので「OAuth クライアントID」をクリック。

f:id:rennnosukesann:20190102182035p:plain

作成するクライアントIDの種類を選択します。今回はWebクライアントIDが欲しいので「Webアプリケーション」を選択。

f:id:rennnosukesann:20190102182418p:plain

すると詳細設定用のフォームが出現するのでIDの名称を入力し、リダイレクトしたいURLのドメインを「承認済みのJavaScript生成元」に、「承認済みのリダイレクトURL」にURLをそれぞれ入力します。入力が完了したら「作成」をクリック。

f:id:rennnosukesann:20190102182730p:plain

するとIDが作成されます。同時にクライアントIDを掲載したダイアログが表示されるので、IDをコピーしましょう。以降の工程ではこのIDをクライアントIDとして使用します。

f:id:rennnosukesann:20190102183120p:plain

アプリケーション側の実装

アプリケーション側の実装についても触れていきます。 以降の実装では、下記記事のアプリケーション作成を前提としています。

rennnosukesann.hatenablog.com

App.js

前回の記事 で作成した App.js 中の signInWithGoogle を以下のように変更します。

authUrl のパラメータである client_id には 先程取得したWebクライアントIDを入力してください。また redirect_url にはリダイレクト先のURLを入力してください。

  async signInWithGoogle() {
    try {
      const result = await Expo.AuthSession.startAsync({
        authUrl:
          `https://accounts.google.com/o/oauth2/v2/auth?` +
          `&client_id={WebクライアントID}` +
          `&redirect_uri={リダイレクトURL}` +
          `&response_type=code` +
          `&access_type=offline` +
          `&scope=profile`,
      });
     if (result.type === 'success') {
        console.log('Google Access Token: ' + result.accessToken);
      }
    } catch (e) {
      console.log(e);
    }
  }

Backend

今回は認証後のリダイレクト先として自前のバックエンドAPIサーバを指定すします。例として以下のようなSpring実装のAPIエンドポイントを用意し、Google OAuth認証後はこのエンドポイントに対してリクエストが飛びます。

下記実装ではAPIリクエストが届くとバックエンド側のコンソールにトークンIDが表示されるようにしています。実際はトークンIDを利用して、Google認可ユーザの情報を取り扱ったりすることが多いです。

@RestController
public class OAuthController {

@RequestMapping(value = "/oauth/google", method = RequestMethod.GET)
  public void signInWithGoogle(@RequestParam String code) {
      System.out.println(code);
  }

}

Demo

それでは、実際にアプリを動かしてみます。

npm start でExpo Developer toolsを起動し、QRコードをクライアント端末でスキャンしインストールを開始します。詳細な手順は下記記事に載っているので、適宜参照していただければ幸いです。

rennnosukesann.hatenablog.com

アプリを端末にインストールして起動したら、中央の「Sign in with Google」 ボタンを押します。

f:id:rennnosukesann:20190102130012p:plain:w300

すると 「Expoがサインインのために"expo.io"を使用しようとしています`」と書かれたダイアログが出現するので、「続ける」をタップします。

f:id:rennnosukesann:20190102201704p:plain:w300

続けて起動したアプリが別のサービス上でログインすることへの許可を求めてくるので、「Yes」をタップ。

f:id:rennnosukesann:20190102201749p:plain:w300

するとGoogleの認証画面に遷移します。すでに端末上でGoogleログイン済みのアカウントがある場合、アカウント一覧からログインしたいアカウントを選択します。

f:id:rennnosukesann:20190102130236p:plain:w300

認証に成功するとリダイレクトが実行され、バックエンドログにトークンIDが表示されているのがわかります。

2019-01-02T20:13:33.22+0900 [APP/PROC/WEB/0] OUT aBcd...(トークンIDが続く)

これでリダイレクト成功です!


OAuth認証は自前のサービスに組み込んで認証に使う場合が多く、リダイレクトでGoogleなどのSNS上にあるユーザ情報にサービスがアクセスさせなければいけない場面も割と多いので、今後も頻繁にメモしていきたいですね。

参考文献

Google - Expo Documentation